第一回公開授業
詳細
1.日時
- 平成20年 7月10日(木)13:45〜
2.場所
- 板橋区立高島第五小学校
- 体育館(公開授業)
- 図書室(協議会)
東京都板橋区高島平3−11−1
03(3975)6823
都営地下鉄三田線「高島平」駅下車徒歩5分
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3.内容
研究局テーマ
子どもにアートがうまれるとき『子どもの夢中へとつづく道』
- 公開研究授業
- 指導者 大畑 祐之 教諭
- 「ミクロアドベンチャー」(3年生)
- 研究協議
- 講師 鈴木 太朗 先生
- 東京大学大学院情報学環 学際情報学府・コンテンツ創造科学 産学連携教育プログラム人材育成特任助教授 メディアアーティスト
- 題材研究・指導案検討
- 研究テーマについて
- 諸連絡
4.派遣依頼(クリックするとダウンロードできます)
7月10日都図研研究局派遣依頼(108KB)
指導案



協議会のまとめ
協議会は講師に水や風、浮力、張力等、自然の物理現象を表現素材とするメディアアーテイストであり、現在東京大学で学生の指導にもあたっておられる鈴木太朗先生をお迎えして、多くの参加者のもと行われた。協議会の最初に岡田研究局長から『今回の題材「ミクロアドベンチャ―」は、大畑先生が子どもの姿に身を重ねるようにしながら緻密に設定されたものだった。この題材で、子どもたちは自分で材料や空間、友達にかかわろうとし、自発的に活動を繰り広げていた。そして、子どもそれぞれの道筋で造形的な基礎的能力や資質を発揮しながら夢中になって活動をしていた。このように研究局の考える夢中への道は一本ではなく他方向から伸びつながる立体的なものと考えている』ということを授業での子どもの姿を通して確認された。
また、授業者の大畑先生自評から、今回の題材は、子どもがイメージをつくりだすひとつのきっかけとして、「ミクロの世界を感じること」に絞って考えたこと。そして、場の設定や材料の選定など、常に最初の目的に戻りながら悩み、何度も試し、考えられたものであることが分かった。
鈴木氏からは、ご自身の作品映像を紹介の中に、幼少時からの経験を織り交ぜながらお話をいただいた。鈴木氏は、人がもの(特に自然の物理現象)を見た時に「感動する・感じる」面白さや美しさを時間軸で表現されようとしている。自然を相手にした表現なので、何度も素材を試し、悩む。その時、自然現象のどこに自分が震えたのか、あの時のあの感じやわくわく感はなんだろうと問いながらシンプルすることを大事にしているそうだ。このようなお話を聞く中で、私たちは、素朴に「感じること」が人の表現や生きることと切り離せられないことであること、そして、アーティストの制作も図工教諭の題材設定も子どもたちの表現も「感じる」がキーワードとなりつながっていること、多くの共通点に気づかされるお話であった。
第二回公開授業
1.日時 平成20年 10月3日(金)13:40〜
2.場所 町田市立町田第四小学校 図工室
東京都町田市森野2−21−28
042(722)3727
小田急線町田駅北口
①徒歩15分
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②町田バスセンターバス5分(町四小前)下車
町23 |
(山崎団地センター行)
|
|---|---|
町24 |
(山崎団地行)
|
町26 |
(野津田車庫行)
|
町30 |
(橋本駅行)
|
町41 |
(藤の台団地行)
|
等のバスで、2つ目「第四小学校前」で下車すぐ。
3.内容
研究局テーマ 子どもにアートがうまれるとき『子どもの夢中へとつづく道』
(1)公開研究授業
指導者 |
岡田 京子先生 「ねん土となかよし」(4年生)
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|---|
(2)研究協議・パネルディスカッション
コーディネーター |
岡田 京子先生 (町田市立町田第四小)
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|---|---|
パネラー |
柴崎 裕先生 (多摩市立多摩第三小)
辻 政博先生 (文京区立誠之小)
南 育子先生 (墨田区立堤小)
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(3)諸連絡
第2回研究局公開授業報告
160kgもの粉粘土との出会いから始まる題材「ねん土となかよし」が公開された。公開授業前日、子どもたちは、校庭で、地べたに座り、たっぷりの時間の中で、材料である粉粘土に水を混ぜながら、体全体を使って材料にかかわり土粘土をつくりだした。
子どもが、材料を感じたり、その特性に気づいたりしながらそれぞれが造形へのきっかけや夢中につながるものを見つけ出すには、きっかけと時間が必要だと、岡田先生は言う。
当日の授業は、前時につくった土粘土の大きな山から紐や粘土ベラで教師が切り分けながら一人ずつに塊をくばる。それを4から5人のグループの机の真ん中の板に山にするという活動から始まった。イメージのきっかけとして「かくれ山の大冒険」という題材名が子どもに伝えられた。この題材名をきっかけに一人一人が山をつくり活動を進める班もあれば、山というイメージから自然と班の真ん中に大きなひとつの山をつくりグループ全員でかかわって造形を進めるところもあった。
粘土の活動で子どもは、こねる、丸める、のばす、たたく、ひっかく、または、用具を使って切る、型押しする、掻き出すなどいろいろな方法や用具の使い方を発見できる。今回の授業では、それらが実現し、それぞれの子どもが自分の行為によって変わる粘土を感じ、かかわる方法を見つけ、試しながら、発想と構想を繰り返した。そして、想像したことを実現することに夢中になって取り組んだ。
研究協議は、辻先生・柴崎先生・南先生、3人の図工専科をパネラーに迎え、岡田先生の進行で「子どもの夢中」についてそれぞれの考えを語り合った。辻先生は、色水遊びを例にした。水に色が溶けていく。それは子どもが、思いを入れ込み自分自身も溶けあっていく活動であると言った。このように、自分の価値が付与できている時に人は夢中になり満足できるのだと。教師としては、他の教科とは横並びにならない本教科の意義を意識すること。それは、子どもの自発的な活動を引き出す時、教師がどこまで干渉するか、「こういう事をやりなさい」という教え方ではならず、子どもが身体的なところから出発できるきっかけと時間が必要だと語った。柴崎先生は、「夢中」は「遊び」から引き離せない!と語り始めた。「夢中」への切り口は、子どもの身体からのつながりと子どもの文脈、カルチャーにあり、「夢中」の扉のドアノブは子どもの側にあるのだと。南先生は、日々の生活の中で、子どもはいろいろすてきな経験を蓄え、またいろいろな世界とつながっていくのだと言った。図工はその中で、何かと何かを結びつける回路や道筋をつくっていく過程にあり、それを自分でみつけ、決めていく状態が「夢中」なのだと。三名の先生の話の中にあった「夢中」になる時間を学校教育の中にある図工の時間では、「造形遊び」として保証がされている。この価値は、のめりこんだ人にしかガイドできないと柴崎先生は言う。私たち教師自身が、自らの子ども性、子どもの時のあの感じをもう一度呼び戻すことが大事なのだと。三名の先生が共通して語ったのはやはり、『子どもが身体で感じること、それを中心に世界が広がっていくことが大事』だということだった。概念を注入されなくても自分の身体を働かせた時、自分の意思の連鎖で造形する。このような時間と空間が、図工にはある。教育の中にあるこの意義を、子どもを取り巻き支える親や地域、そしてまず学校現場に伝えていくことも私たちが担うべき役割だということが確認された。
(文責 愛日小 図工専科 柴田祐佳)
都図研西多摩大会 公開授業
加藤貴子 |
江戸川区清新第三小・・・授業者・リーダー
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|---|---|
杉山裕子 |
杉並区方南小・・・サブリーダー
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菅谷千紘 |
渋谷区長谷戸小
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金子大介 |
目黒区駒場小
|
山田和弘 |
千代田区お茶の水小
|
田中明美 |
品川区立立会小
|
深澤しのぶ |
足立区千寿双葉小・・・授業者・リーダー
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|---|---|
平田耕介 |
墨田区押上小・・・サブリーダー
|
宮内愛 |
品川区平塚小
|
中島綾子 |
板橋区舟渡小
|
餅和子 |
台東区立金曽木小
|
南明日香 |
墨田区横川小
|
雨宮玄 |
国分寺市第一小・・・授業者・リーダー
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|---|---|
柴田祐佳 |
新宿区愛日小・・・サブリーダー
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黒澤償 |
国立市国立第七小
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武田章成 |
小平市小平第三小
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吉岡琢真 |
八王子市第一小
|
横道広樹 |
多摩市南鶴牧小
|
望月未歩 |
調布市染地小
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久米真純 |
日野市日野第六小
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研究局内研究授業
1回目(5月8日)
題材名『外にでた鳥さん』3年生
授業者・・・国立市立国立第七小学校 黒澤 償


題材名は『外にでた鳥さん』、3年生の活動です。それまでに工作した「やさしい鳥さん」をそばに置きながら、それぞれの想像する鳥さんの居場所を絵に描きます。前時、鳥さんと校庭でお散歩に出た時間も、子どもたちの思いが広がることにつながったようです。たっぷりとした絵の具にローラーや刷毛なども使って、一枚の紙では描ききれない子は紙をはり足しながら、思い思いに描いていました。黒澤先生の柔らかく温かい雰囲気がそのまま授業の中や子どもたちの活動に流れていました。
黒澤先生の願いは、主体的に「どんどん」描いて欲しいということでした。それぞれが鳥さんの世界に夢中になって描いている様子からも、「どんどん」描いていることが伝わりました。「どんどん」というキーワードについても、後に話が膨らみました。
2回目(9月11日)
題材名『wonderの入り口』6年生
授業者・・・品川区立平塚小学校 宮内 愛
2学期最初の研究局会は、品川区立平塚小学校の宮内愛先生の研究授業でした。宮内先生らしい明るい雰囲気の図工室で、隅々に素敵なお宝がそっと置かれていました。こんな魅力的な図工室で、楽しくて個性的な宮内先生と図工をしている子ども達の環境がうらやましく感じました。
題材名は『wonderの入り口』、6年生の授業です。指導案には、子ども心を揺さぶったり、ざわつかせたりする「きっかけ」を大事になさっていて、そこから子どもがまさぐっていく様子を捉えたいと記されていました。子どもたちは既に2時間制作に取り組んでいて、糊付きスチレンボードに様々な材料が貼り付けてありました。
導入でぐいぐいと子ども達をワンダーの世界に引き込む宮内先生のトークに、参加している私たちも夢中になってしまいました。そのあとの子どもたちの様子は、6年生らしくじっくりと自分の作品をみつめ、考え、材料や道具を選び、表現の方法も考え、試し、展開し…と、それぞれ主体的に進めていました。
彼らは、宮内先生が初任の時の1年生。6年間の付き合いになるそうで、授業中の先生と一人一人のやりとりが、あうんの呼吸でしっくりと交わされていました。先生もその子の様子をみて、話しかけたり見守ったりなさっていました。
協議会では品川区の図工部のみなさんも参加して下さいました。宮内先生の題材のねらいやそこから自分なりに世界を展開していってしまう子どもの様子、また参加者がみとった子どもの姿や、宮内先生の導入のポイントについての質問などを通して、研究を深めることができました。
3回目(1月13日)
題材名『てぶくろんといっしょ』
授業者・・・目黒区駒場小学校 金子 大介
2009年に入って早速の研究会は、目黒区立駒場小学校の金子大介先生の授業でした。題材名は『てぶくろんといっしょ』。3年生の授業で、手に着けた手袋を自分なりの「てぶくろん」につくり変えながら、“手”のもつ形の面白さを味わい、形をもとにした発想を楽しむというものでした。とても軽やかでしなやかな雰囲気の中で、子どもたちと金子先生の掛け合いも絶妙でした。子どもたちが金子先生のつくり出す世界にどんどん引き込まれていく様子がみられました。金子先生のつくったてぶくろん「しげるくん」が手袋を配ると、子どもたちはさっそく手にはめ、指をくねくねと動かして、机の上を動き回ります。金子先生は形に集中できるように最初に手渡す材料に白のものだけを選んでいました。はじめは目をつけました。その後も子どもたちはどんどんつくっていきます。でも「てぶくろん」なのは手にはめている時だけです。はずしている時は「寝ている」「皮」だと言っている様子はこの題材の大事な部分だったのではないかと思われました。授業の終わりには「連れてかえりたい」という子どもたちが多く、自分のつくったものに対して強い思いをもつことができたのではないかと思いました。
協議会では、特に金子先生がこだわられた「形」という部分について話し合いになりました。手の「形」ではなく、「動き」が大事なのではないか、という意見が出ました。「形」の連続が「動き」であり、動かしながら考えているのではないか、子どもとって一緒なのではないかなど意見が交わされました。また、材料を出していくタイミングについて考えていくことも大切だ、などの話もありました。
また、この授業は柴田先生と一緒につくられた題材で、同じ題材を金子先生、柴田先生のお二人がそれぞれ授業をおこないました。今回を踏まえて、60周年授業でも柴田先生が授業なさるということで、そちらも大変興味深く楽しみです。
その後、西多摩大会について各授業者が研究授業での思いを話していただきました。さらに、この授業をもう一度やるとしたら「ここをこうしてみたい」というもの話し、次の授業にいかしていけるようにと深め合いました。
題材集については担当者のほうから次回の題材集についての話、報告書については締め切りや細かい確認を行いました。都図研60周年記念授業について前日準備の仕事確認、レセプションについてなど、話がありました。その他来年度に向けての新メンバーなどの話もありました。2009年の新しい年の始まりふさわしい充実した局会となりました。




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7月10日都図研研究局派遣依頼(108KB)