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題材集archive 〜高学年(5〜6年)編〜

 

レッドコラボレーション  〜つながるカタチ〜 
指導者:平田耕介(墨田区立押上小学校)

活動写真
平田 レッドコラボレーション 01.jpg平田 レッドコラボレーション 02.jpg平田 レッドコラボレーション 03.jpg平田 レッドコラボレーション 04.jpg
題材について
異なる素材で同じ色合い(赤)のものを組み合わせる(繋ぐ)ことから見方や感じ方を広げ、場所や人とかかわりながら活動を楽しみます。
キーワード
素材、形、色、組み合わせる、場所、人、かかわり
評価規準
・様々な素材に関心をもち、場所や人とかかわりながら活動することを楽しもうとする。
・物や場を変化させることを楽しみ、形や色を感じながら思いを広げている。
・それぞれの材料や空間などを生かしながら、自分なりの工夫や人と作り合うことなどを楽しもうとする。
・活動の過程、また、変化した場のよさや雰囲気などの面白さに気付く。
領域
A表現(1)
学年
第6学年
時間
2〜3時間
材料・用具
粘着布テープ、プラスチックカラーダンボール、カラーテープ、菓子箱、布、カラービニル、ストロー、カラーコーン、平均台、フラフープなど
場の設定
体育館:6名程のグループを編成し、天井からグループごとに1本のヒモを張っておく。そこを起点として、広い空間へと活動できるようにする。
活動の流れ
1.「赤」という色を意識し、身の回りの不要品(菓子の空き箱等)を収集しておく。
2.「赤」のカラーダンボール、布、ストロー、網、カラーコーン、平均台等の異なる材料と自分が収集した「赤」の材料等を組み合わせ、見方や感じ方の変化に気付く。
3.6名程のグループになり、それぞれの場所から各グループがあらゆる材料を粘着布テープで繋いだり、ヒモで結んだりしながら空間を変化させていく。
4.これまでの経験を生かしながら繋ぎ方や接合の仕方などを工夫していく。
5.友達や場所などとかかわりながら思い思いの工夫を楽しむ。
6.できあがった作品をみんなで鑑賞する。
こどもの様子
違う材料でも同じ色合いの物が並ぶと…、「もとの形が違ってみえてくるね」そんな話をしながら活動が始まります。同系の色合いなので、ジュースの空き缶、菓子の空き箱、紙袋など、自分が収集した物も、プラスチックダンボールやヒモ、ストローなどと組み合わせていくとみえ方が変化していきます。「これ平均台だ」と、赤い紙を敷いた床の上に赤の平均台やカラーコーン、運動会で使用するダルマなどを並べておくと、見慣れた物もどこか違ってみえてくるようです。天井から各グループに1本のヒモを張っておき、そこから布ガムテープなどを使って物と物を繋ぎ合わせ空間を変化させていきます。バレーボールの赤い支柱にテープをグルグルと巻き付けたり、フラフープにヒモを結びつけたり、意識的に空間を活用し作品を隣のグループと繋いだり、活動がどんどん広がっていきます。カラーダンボールを扇子ようにして大きな植物をイメージしたグループや、筒状のビニルに空気を入れて頭上に飾り、空間を生かす効果をだすなど、様々な工夫がみられました。物の向きや高さ、バランスなど、材料の特徴と場所、道具などの関係をよく考えて、また、友達と相談しながら活動が展開していきました。
完成後、休み時間や放課後に、更に工夫がしたいと、子どもたちが何人も体育館へやって来ました。「ここからみると面白いよ」鑑賞では、みる角度よって感じ方が違ってくる楽しさにも気付いていたようです。

かさなるキモチ・かわるジブン
指導者:雨宮 玄(国分寺市立第一小学校)

活動写真
雨宮 かさなるキモチ 04.jpg雨宮 かななるキモチ 02.jpg雨宮 かななるキモチ 03.jpg雨宮 かななるキモチ 01.jpg
題材について
子どもの気持ちは変化し続けます。今、この瞬間の気持ちを色や形で表しながら、その時その時の気持ちを色や形にして重ねていきます。
キーワード
気持ち、変化、色、形
評価規準
・自分の気持ちを色や線、形で表すことに意欲的に取り組んでいる。
・色を塗ったり、線をかいたりしながら、今の気持ちを表す方法を思いついている。
・気持ちを表すために、描画材や道具の使い方を工夫している。
・自分や友だちの活動、作品のよさや面白さを感じている。
領域
A表現(2)
学年
5年生
時間
6時間
材料・用具
白ボール紙、アクリル絵の具、コンテ、透明絵の具(凧染料+せんたくのり))、クレヨン、ローラー、スポンジ、刷毛、チョーク、ぼかし網、
場の設定
図工室の机の上
活動の流れ
1、白ボール紙の上で色バトルをする。
2、今の気持ちを大切にいろいろな描画材の中から、気持ちに合った表現ができるものを選び、色を塗ったり線や形をかいたりしていく。
3、変化していく自分の気持ちを、色や形にして重ねていく。削る、ふき取る、塗り重ねる、こすりつける。何度も何度も。
4、最後、自然にでてきた形や、偶然でてきた形をヒントに、何か形を残す。
こどもの様子
まず白ボール紙の上で色バトル。「うわっ」「キャー」「すげー」「なんだこの色!」ぐちゃぐちゃ、どろどろ、たらたら、ごしごしと図工室のいたる所で様々な活動がみられました。色々な描画材に慣れてきたら、後はひたすら自分の今の気持ちと向き合い、変わっていく自分の気持ちを重ねていきます。「自分のその時の気持ちは変わっていくから、今みんながかいている絵も変わっていっていいんだよ。だから、さっきと全く違った画面になる時もあるかもね。」と私が言うと、子どもたちは少し困惑した表情でちょっと考えながら活動を進めていきました。思い切り画面を変えていく子、恐る恐る色を重ねていく子、活動の進み方は一人一人違います。紙を縦にして紙の上の絵の具をたらしたり、絵の具でできた紙の上の凸凹にコンテの粉をこすりつけたり、子どもたちは目の前で起こる色の表情の変化を楽しみながら、自分の気持ちを重ねていきました。子どもたちは自分が様々な描画材に働きかけ、そこから生まれてくるものから自分の気持ちにあった表現方法を見つけ、自分の内面をかき表しているようでした。

図工の時間
指導者:横道 広樹(多摩市立南鶴牧小学校)

活動写真
横道 図工の時間 01-1.JPG横道 図工の時間 02-1.JPG横道 図工の時間 03-1.JPG横道 図工の時間 04-1.JPG
題材について
子どもは、材料や道具の特性を体全体で感じ取り、表したいことをみつけていきます。さらに場所や人との繋がりを深めることで表したいイメージを広げていきます。多様な関係性の中で感じ、考えたことを自分なりの表現方法で絵や工作に表すことを楽しみます。
この題材は図工の時間をテーマに写真や絵、言葉で自分が感じた図工の時間を表します。自分の思いが伝わるような構成を考え、自分なりの表現方法で表していきます。
キーワード
図工の時間 みつめる
評価規準
・図工の時間を通して感じたことや思ったことを表すことに関心をもって取り組もうとする。
・自分の思いが効果的に伝わるように、表し方を構想しようとする。
・自分の思いが伝わるように描画材や表現方法を工夫しようとする。
・作品を見合い表現の意図や表し方のよさを伝えあったりする。
領域
A表現(2)
学年
第6学年
時間
8時間
材料・用具
デジタルカメラ パソコン プロジェクター プリンター カラーペン(太字、中字、細字)ダンボール アクリル絵具 のり はさみ 過去の授業や作品の画像
場の設定
図工室
活動の流れ
1.1年生から5年生までの作品や授業を記録した写真を鑑賞し、図工の授業を振り返る。
2.デジタルカメラを使って図工室で気に入っている場所や材料や道具の写真を撮る。
3.アクリル絵具でダンボールを塗る。
4.過去の作品や授業を記録した写真、材料や道具や図工室の写真をどのように構成すれば、自分の思いが効果的に表せるか考える。
5.図工の時間についての思いを書く。
6.お互いの作品を見合い、そのよさを伝え合う。
こどもの様子
1年生から5年生までの活動写真や作品写真を鑑賞しながら、子どもたちは図工の時間の思い出を話し始めました。「初めて絵具を使って描いた絵だ」「4年生の時につくった鳥の巣マンションは楽しかった」「1・2・3年生の頃はもっと楽しかった気がするな」友だちの言葉に共感する子どももいれば、自分の考えを述べる子どももいます。写真を鑑賞し自分の思いを言葉で伝えることで、一人一人が自分にとっての図工の時間をしっかりと振り返り、自分なりの考えをもったようです。
図工の時間をテーマにして表現することを知った子どもたちは、自分の表現意図を考えて、図工室や材料や道具の写真を撮ります。あらかじめ用意した過去の授業写真と作品写真、自分で撮った写真の構成を考えながら台紙に貼っていきます。カラーペンで線や形を描いたり、筆や絵具の絵を描いたり、筆を直接台紙に貼ったり、写真にコメントを書いたりと感じたことや伝えたいことが効果的に表れるように様々な工夫を凝らしていました。
子どもたちは楽しく取り組んでいたと言うよりも、深く考えながら取り組んでいたと言うほうが適当かもしれません。表現しながら友だちと表現の意図を伝え合う、図工の時間を振り返り考える、そして表現する。こうした思考と表現がいったりきたりしながら自分の表現、自分自身と向き合っているようでした。作品の中に、「図工は自分らしさをだせる時間」「図工は自分を発見できる時間」と書いてありました。もちろん言葉では上手く伝えられない子どももいます。ただ、一人一人がこの作品に取り組むことで、絵や工作に表すことの奥底にある、見えにくい図工の本質を考え、感じていました。

誕生!モコモコ生命体
指導者:平田耕介(墨田区立押上小学校) 

活動写真
平田 モコモコ 01.JPG平田 モコモコ 02-1.JPG平田 モコモコ 03-1.JPG平田 モコモコ 04-1.JPG
題材について
石鹸から泡の絵の具をみんなでつくり、その感触を味わい、あらゆる感覚を働かせます。高学年で実施した場合、環境や道具等とも主体的にかかわれる場を設定し、自分らしい形や色を工夫しながら表現していきます。ねらいや環境設定を子どもの実態に合わせて配慮すれば、どの学年でも楽しむことができる題材です。
キーワード
感触/遊ぶ/流動/発見/場/人/かかわり
評価規準
・材料などの特徴に興味をもち、進んで活動に取り組む。
・泡の感触を感じながら、自分なりの形や色を見付け、思いを広げる。
・人や場所、物などと関わり、泡の絵の具の特徴を生かして表現する。
・自分や友達の作品を見たり、感じたりしてよさや面白さなどに気付く。
領域
A表現(1)
学年
第5学年
時間
2時間
材料・用具
石けん、切り出しナイフ、ストロー、ボール、のし棒、ポット、デジタルカメラ、カップ、ビニール袋、シートなど
場の設定
図工室:机に大きなシートを敷き、のびのびと活動できるようにする。
活動の流れ
1.5人前後のグループで泡の絵の具をつくる。
2.石鹸を切り出しナイフで削るなどして細かくする。ボールに入れ、お湯を少しずつ加え、のし棒でかき混ぜながらストローで空気を入れていく。活動の前に、用具の扱い方やストローで吸い込んだり、飲んだりしないように注意点を確認する。
3.赤、青、黄色などの絵の具を混ぜ、みんなで使えるようにする。
4.机全体にシートを敷き、大小様々な作品ができるようにする。
5.ケーキクリームのようにビニール袋から出しながら表現したり、手で表現したりする。
6.友達や道具などともかかわりながら思い思いの工夫を楽しむ。教師は活動の様子をデジカメで記録する。
7.活動の記録は後日掲示し、みんなで鑑賞できるようにする。
こどもの様子
「泡の絵の具」という言葉で、子どもたちには興味や関心が沸き上がります。石鹸を削る、切る、ボールとのし棒で胡麻擂りの様にかき混ぜるなど、高学年にとっては調理実習感覚で、泡絵の具作りを楽しんでいます。ストローで吹くとボールいっぱいにモコモコと泡が立ち、「わー!すごい!」歓声が上がります。子どもたちは嬉々とした表情になり、一気に泡の絵の具をつくっていきます。机全体にシートに思い思いに泡の絵の具を出し、色にこだわったり、形にこだわったりしながら様々な表現をしていきます。泡は子どもたちのかかわりとともにその形を変化させていきます。「色を重ねた所を手で切るから断面をデジカメで撮って」と声を掛けてきます。体を左右に動かして感触を味わっている子もいました。カップ等の道具と組み合わせてじっくり表現する子もいますが、自分の表現の方法を友達との相互行為から流動的に変化させて楽しんでいる子どもが多く見られました。

スニーCAR
指導者:山田 和弘(千代田区立お茶の水小学校) 

活動写真
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題材について
自分のお気に入りの靴をデジカメで写真に撮り、それをもとにフォトコラージュして、想像上の車をつくります。その夢の車「スニーCAR」に乗って行ってみたい場所をパソコン使ったり、絵の具を使ったりして表現しました。自分のお気に入り靴と校舎内の環境を組み合わせるこの活動は材料と環境自然とかかわっていました。パソコンを使っての活動は何回もやり直しながら、いろいろ試すことができます。
キーワード
イメージ ・空想の世界・空想の物語
評価規準
・ 「どんな場所にも行くことができる乗り物」という主題から想像を膨らませて意欲的に取り組んでいる。
・ スニーカーや身の回りにあるものの中から形や色などの特徴をもとに、表したいものや場面を発想している。
・ 場面を想像しながら、写真の切り方や組み合わせなど表し方を工夫している。
・自分や友達の作品をみて、よさや楽しさを感じている。
領域
A表現(2)
学年
高学年
時間
6時間
材料・用具
パソコン(使用ソフト:Photoshop Elements),デジカメ、画用紙、絵の具、パステル
場の設定
パソコンルーム、図工室、校舎内(写真を撮る活動)
活動の流れ
1/「どんな場所にも行くことがでる車(乗り物)があったらどこに行く?」という質問から、車(乗り物)、場所を想像する。
2/スニーカーをCAR(乗り物)にする。まず、デジカメでスニーカーの写真を撮る。次に校舎内を回り、乗物にするための必要な部品の写真を撮る。
3/Photoshopの基本的な操作(カット&ペースト、対象の周りを消す、移動など)を用いて写真を組み立てていく。
4/できあがったスニーCARを走らせる場所を自分のイメージをもとにパソコンを使って絵を描いたり、画用紙に絵をかいたりする。
5/みんなで作品を鑑賞し合う。
こどもの様子
一番気に入っているスニーカーを片方だけ持ってきた子どもたちは、スニーカーに乗り込んで何処にいこうか想像を膨らまします。草原、外国、雲の上、海の中、宇宙、タイムマシーン、満員電車のサラリーマンの頭の上など様々です。デジカメで材料集め、パソコンを使ってつくりだすことがカッコイイようで、黙々と取り組んでは「このゴミ箱のふたの形がハンドルになりそう」「警報機のランプの色がロケットから出ている炎」「扇風機の羽根は横にしたら空を飛ぶためのプロペラ」など友達に見せたり、「これ何?」「この部品何処にあった?」など聞いたりしながら活動していました。最後に出来上がったスニーCARを走らせる場所はパソコンで絵をかいたり、絵の具やクレヨンで絵をかいたり自分のイメージにあう方法で仕上げました。

三本の木のものがたり
指導者:田中明美(品川区立立会小学校)

活動写真
31.jpg32.jpg33.jpg34.jpg
題材について
立会小学校の象徴ともいえる三本の木を見て描くところから物語がはじまります。描いた木の絵を手でちぎり、他のボール紙にボンドで貼った後、三本の木と自分の思いを重ね、絵で物語を広げていきます。
キーワード
ものがたり、思いを重ねる
評価規準
・見たこと、感じたこと、想像したことから自分の表したいことを見付け、関心をもって表す。
・見たことから想像を広げ、自分の感じたことを絵の物語や色で表す。
・自分の思いを絵の物語や色を通して、工夫して表す。
・自分自身を絵の中に置きながら、色の重なりからいろいろな美しさや面白さ・感情等の表現になることに気付き、感じ取る。
領域
A表現(2)
学年
高学年
時間
6時間
材料・用具
材料:黄ボール紙、チップボール紙、ポアーステイン、墨、ボンド
用具:割り箸ペン、筆、刷毛
場の設定
校庭、図工室
活動の流れ
1.校庭の三本の木を見て、自分が感じたように墨と割り箸ペンで描く。

・描きたいところから好きな大きさで描く。

2.描いた三本の木を手でちぎり、別のボール紙に並べ方を意識して貼っていく。そこから三本の木と自分の物語重ね、広げて描く。

・自分の思いをいつも絵の中に置きながら、関係をもたせて描いていく。

3.ポアーステインを使い、色で表す。

・自分の思いに近づくように色を重ねる。

・離れて見ながら自分の物語を深めていく。

こどもの様子
お天気のいい日、子どもたちは三本の木を目の前にして、校庭に寝そべったり座ったりして風を感じ、三本の木を描き始めました。1本ずつ見たい方向から描いたり、根元に行って木の皮を触って描いたり、一つの塊のように三本の木を描く子。自分の描きたいところから描き、黄ボール紙を校庭に付け足しながら並べて描く姿も見られました。この後、校庭から図工室に戻り、描いた三本の木を自分の思いと重ねた後自分の物語を描いていきましたが、夜になったり、海や空に浮かんでいたり、電車が通っていたりと、自分の物語にひたって描く姿も見られました。

神様の休み時間
指導者:久米真純(日野市立日野第六小学校) 

活動写真
027 久米 神様の休み時間01-1.JPG027 久米 神様の休み時間02-1.JPG027 久米 神様の休み時間03-1.JPG028 久米 神様の休み時間04-1.JPG
題材について
棟方志功の作品を鑑賞し、日本の伝統技法である木版画に挑みます。
古来の日本人が万物の中に神を見出してきたように、校庭や校舎の中から神様を探し木版画に表します。
キーワード
日本の伝統文化シリーズ(各学年で1年に1回、取組むようにしています)
評価規準
・自分が見つけたり、感じたりすることに意欲を持って取り組んでいる。
・思いを膨らまして表現することを楽しんでいる。
・彫刻刀の種類によって違う表現が出来ることを知り、自分の作品に生かしている。
・自分や友達の作品に関心をもち鑑賞し、よさや面白さを味わっている。
領域
A表現(2)
学年
第5学年
時間
10時間
材料・用具
鉛筆・クロッキー帳・ベニヤ板・チョーク・彫刻刀・墨・水性版画インク・釘・和紙
場の設定
図工室・運動場など
活動の流れ
1/棟方志功の作品を鑑賞し、感じたことを話し合ったり発表したりする。
2/中庭や校庭を探索して、自然の中や学校の中に神様を探す。
3/二人組になって自分が見つけた神様がどんなポーズをとっているか相手の体を動かしながら考える。
4/前時の体験を生かして、クロッキー帳に下絵を描く。
5/薄墨を塗ったベニヤ板にチョークで描く。
6/彫刻刀の種類によって多様な表現が出来ること、釘などでも表現できることを学ぶ。
7/表したい様子が表れるように、彫刻刀の種類を使い分けて彫り進める。
8/ためし刷りをし、必要によってさらに彫り進め、本刷りをする。
9/水彩絵の具で彩色をする。
こどもの様子
体で表現することに抵抗を感じ始める児童もいると思い、想像したことを体で表す前に、アイスブレイクを兼ねてドック&ボーンというゲームを行ないました。このゲームが楽しかったようで、今でも「次は何したい?」と聞くと「ドック&ボーンをしたい!」と言う児童がいます。
4年生で20cm四方の板を彫って版画をしているので、怪我をする児童もほとんどいませんでした。最初の2・3時間は慎重に、夢中になって彫っていたので図工室の中がとても静かでした。また、刷って和紙をはがす瞬間が一番ドキドキしているようでした。早く終わった児童が他の児童を手伝ってくれたり、次の児童のために気配りをしたり、大変でしたが、児童の優しさを改めて実感できました。

「金の鳥」
指導者:久米真純(日野市立日野第六小学校)

活動写真
018 久米 金の鳥 01.JPG018 久米 金の鳥 02 -1.JPG018 久米 金の鳥 03-1.JPG018 久米 金の鳥 04-1.JPG
題材について
「金の鳥」の話を聞いて、お話の世界をアルミ缶を使って表そう。
キーワード
身近な素材で
評価規準
・「金の鳥」の世界を表すことに意欲を持って取り組んでいる。
・「金の鳥」の世界を想像を膨らませて表現している。
・アルミ缶を加工することを楽しみ、自分の作品に工夫して生かしている
・自分や仲間の作品を関心を持って鑑賞し、良さや面白さを感じる。
領域
A表現(2)
学年
第6学年
時間
6時間
材料・用具
四つ切色画用紙、アルミ缶、パステル、缶切りばさみ、金槌、両面テープ、ガムテープ
場の設定
図工室
活動の流れ
1/金の鳥のお話を聞く。
2/登場人物や登場した生き物について話し合う。
3/アルミ缶を切り開いたり、つぶしたりする。
4/ならべながら、自分が表現したい場面について思いを膨らませる。
5/選んだ色の色画用紙に貼り付ける。
6/付け足したいものがあれば、パステルなどで描く。
こどもの様子
6年生は最近エコについての関心が高まっています。身の回りのものをリサイクルして作品を作りたいと思い、素材にアルミ缶を選びました。アルミ缶を切り開いて、金槌でたたいて平らに伸ばすことが、ただただ楽しい児童や、金槌の音で気分が悪くなる児童、クラス中のプルタブを集めて満足している児童などがいました。実際に貼り付ける前に、並べ替えたり、裏返してみたり、缶の色を生かそうとして同じ色をそろえてみたりしていました。細部にまでこだわり、鳥の羽や魚の鱗を一枚一枚違う缶で表そうとする児童や、大きく大胆に表現する児童、何とかして立体的に表そうと、中に新聞紙を詰め込む児童などがいました。

土つちアート
指導者:杉山 裕子(杉並区立方南小学校)

活動写真
IMG_2587.JPGIMG_2592.JPGIMG_2625.JPGIMG_3023.JPG
題材について
様々な種類の土を探し、触れ、感じました。それを絵の具にすることで土をのり水と混ぜたり、紙の上で伸ばしたり、手などからだ全体の感覚を使って土を感じます。たっぷりと土に触れることで土の多様な色や感触や面白さに気付き、自分のイメージを見付けて表現します。
キーワード
探す 感じる 確かめる
評価規準
・土の様子やのりの混ぜ方に興味をもち、美しさや面白さを自分なりに表そうとする。
・土絵の具の作り方や塗り方を考え、その表情の変化に気付き、組み合わせたり、引っ掻いたりしながら、イメージを膨らませる。
・土絵の具の特徴や指や筆でかいた線や面を十分に活かし、自分の表したいものを工夫して表す。
・自分や友達の活動や作品を見たり、感じたりしてよさや面白さなどに気付く。
領域
A表現(1)(2)
学年
第5学年
時間
4時間
材料・用具
校庭で見つけた土、プリンカップ、白ボール紙(4種類くらいの大きさ)、PVAのりを水で薄めたもの、筆
場の設定
校庭のさまざまな場所、画用紙を広げられるスペース(外)、図工室
活動の流れ
1/土に出会う。

・色の違いを感じ、確かめながら校庭の土を採取する。

・学校内の環境を感じる。

2/土絵の具をつくる。

・匂いをかいだり、ほぐしたりしながら、のり水を混ぜて絵の具をつくる。

・土絵の具遊びをしながら、その感触や色を楽しむ。

3/表現する。

・土絵の具から見付けた色やかたちで自分の表したいものを探る。

・感じたものを表す。

4/自分や友達の作品を鑑賞する。
こどもの様子
「土絵の具をつくりましょう」という声に、子どもたちは驚きとワクワクした期待感をもって活動に取りかかりました。改築中である本校は校庭がありません。しかし、子どもは探検家のように土の場所を見付けては、いろいろな種類の土をカップに詰めていました。同時にその感触、色、匂いを味わっていました。土絵の具を見付けながら、友達と一緒に土遊びをしたり、植物や虫を探したり、学校内の探検をするなど、環境や人ともかかわっていたようです。のり水を混ぜ始めて、活動はさらに活発になっていきました。のり水を加えることで子どもたちにとって気持ちの良い感触になり、どの子も表情を和らげ、絵の具づくりに没頭していました。
今回、「土絵の具をつくる、そして表現する」ことが目的であったので、画用紙を手渡しました。表現する対象は自由です。目の前に広がる風景をかく子もいれば、紙の上で土絵の具の感触を味わいながらイメージを膨らませていた子もいました。
「ずっと土を触っていたら、かきたいものが生まれてきたの!」
土に触れた時間をたっぷりと堪能した子どもの答えです。

屋上から見た風景
指導者:管谷 千紘(渋谷区立長谷戸小学校)

活動写真
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題材について
屋上に上り、暖かい日差しや爽やかな風を感じながら、自分が見たり感じたりした恵比寿の町を表します。見ることを手がかりにして、自分らしい表現を追求する題材です。
キーワード
見る、感じる、自分らしさ
評価規準
・表し方を工夫して、自分らしい絵づくりを楽しむ。
・自分の感じ方を大切にしながら、画面づくりを考える。
・表したいことに合わせて、形や色を工夫して表す。
・自他の感じ方の面白さや表し方の工夫を感じ取る。
領域
A表現(2)
学年
第6学年
時間
6時間
材料・用具
画用紙・わりばし・墨汁・油性ペン・水彩絵の具
場の設定
屋上に行き、自分の気に入った場所を見付けて活動する。
活動の流れ
1/屋上に行き、自分のかきたい風景を見付ける。
2/わりばしペンや油性ペンでかいたり、色を工夫したりして、自分らしい表し方を工夫しながら風景をかく。
こどもの様子
屋上に上がると、暖かな日差しと爽やかな風に包まれました。「気持ちいい〜」「こっちが私の家のある方角だ!」「遠くに東京タワーが見える!」など、あちらこちらから子どもたちの弾んだ声が聞こえました。屋外の広々とした空間は、いつもの図工室とはひと味違い、子どもたちの気持ちをゆったりと解放してくれたようでした。
今回の題材は、風景をそっくりに写生するのではなく、見ることを手がかりとして自分らしい風景をかくことを目標としました。そのことを子どもたちも十分にわかっていて、重なり合って立つビルの形を自分なりに構成したり、見えたものを片っ端からどんどんかき込んだり、自分の好きな色に町を染めたりと、思い思いに表現する姿が見られました。広々とした空間のおかげか、いつもよりのびのびと線をかいたり、筆を動かしたりしながら、自分のとらえた形、感じた色で表現していました。子どもたちにとって、ビルやマンションの四角いフォルムは思ったよりも形をつかみやすかったようです。自分なりの表現が生まれました。

木偶(でく)の棒
指導者:加藤貴子(江戸川区立清新第三小学校)

活動写真
加藤 木偶の棒 01.jpg加藤 木偶の棒 02.jpg加藤 木偶の坊 03.jpg加藤 木偶の棒 04.jpg
題材について
木の皮を削り、木肌を彫る…。その過程で、自分が選んだ木の枝に愛着を感じ始めます。選んだ枝の形を活かしながら、生き物をイメージし表わしていきます。一人一人が想像する架空の生き物“でくのぼう”が出来上がりました。
キーワード
木・削る・彫る・イメージ・生き物・でくのぼう
評価規準
・ 木の枝を使って工作することに意欲的に取り組んでいる。
・ 自分の想像する生き物“でくのぼう”のイメージをふくらませながら発想している。
・ 選んだ木の枝の特徴を活かしながら、表現の仕方や道具の使い方を工夫している。
・自分や友達の作品や活動をみて、よさや違いを感じとっている。
領域
A表現(2)
学年
6学年
時間
6〜8時間
材料・用具
木の枝、小刀、彫刻刀、のこぎり、ポワステイン、アクリル絵の具、ガスバーナー
場の設定
図工室
活動の流れ
1/好きな木の枝を選び、長さを決めてのこぎりで切る。
2/小刀で木の皮を削りながら、刃物の扱いに慣れる。
3/日本の仏像やアフリカの彫刻など木でできた彫刻作品の鑑賞をして、つくりたい生き物のイメージを思い浮かべる。(紙にスケッチしたり、直接木に線書きしたり。)
4/彫刻刀や小刀などをつかって、全体の形をつくったり、細部を彫ったりしながら、イメージを膨らませる。
5/色を塗りながら、“でくのぼう”の想いを深める。
6/皆の作品を並べて鑑賞する。
こどもの様子
休み時間に男の子が数人、主事さんが剪定してくれた木の枝の皮を削ることに夢中になっていました。彼らの楽しそうな様子から、何か題材にできないかと考えました。
6年生のほとんどが小刀初体験。どきどきしながらもすぐにコツをつかみ、削る行為や木の質感を楽しんでいました。いつもは賑やかな図工室も、この時ばかりはしーんと静まり、皆の集中力が際立っていました。
途中でいろいろな資料を鑑賞しましたが、それにとらわれず自分たち自身で、架空の生き物“でくのぼう”イメージを膨らませていました。「いろんな顔をいくつか組み合わせてみる。」「口に枝をくわえさせたら、ワニに見えて来た!」「ほそーい枝で脚長のモデルさんにしよっと。」など、一人一人のなかで“でくのぼう”が誕生する瞬間が違い、活動が広がりました。
作品の過程も様々で、もとの木の枝の形を利用して手足をつくったり、顔の表情に集中してつくり込んだり、手足を別な枝でつくって組み合わせたりと、子どもたちの創造力は私の予想を超えていまいました。そして、つくりたいものに向かって試行錯誤し集中する姿、自分なりにつくり方や道具を工夫する姿など、高学年らしい力が発揮されていました。何よりも、完成した時の子どもたちの満足そうな表情が印象的でした。

シートでアート
指導者:岡田 京子(町田市立町田第四小学校) 

活動写真
1.JPG2.JPG3.JPG訂正10.jpg
題材について
養生シートの特徴と、学校内の選んだ場所や環境の特徴を基に発想し、学校内の場所をつくり変えることを楽しむ。
「養生シート」は、好きな長さに切ることができ、まるめたり結んだりしやすい材料です。造形遊びでは、子どもの多様な発想に応えることのできる材料を選ぶことが、活動を豊かに広げることにつながります。本題材は、この養生シートの特徴と、場所や環境の特徴を考え合わせて発想しながら、学校内の場所を楽しく変えてみようという題材です。養生シートを持って校舎内や校庭を歩き回り、気に入った場所を見付けることから始まるこの活動は、材料と場所や環境を考え合わせながら発想や構想を繰り返し、友達と関わり合いながら、つくり、つくりかえ、つくる活動が展開されるのではないかと考えました。
キーワード
材料、場、環境
評価規準
・  材料と場所の特徴を生かしながら学校内の場所を変えることを楽しんでいる。
・  養生シートと場所や環境の特徴を考え合わせながらどんなことができるか発想している。
・  養生シートと場所や環境の特徴を生かしながら、工夫してつくっている。
・自分たちや友達のグループの活動や作品のよさや美しさを感じている。
領域
A表現(1)
学年
高学年
時間
2時間
材料・用具
材料:養生シート、テープなど
用具: はさみ、脚立、椅子など
場の設定
校内や校庭の遊具など 事前に図工で使用することを伝えておく
活動の流れ
1/養生シートを持って校舎内や校庭に行き、場所の雰囲気を感じながら、シートで何ができるか試す。
2/風や光、場所の雰囲気を感じながら、シートでいろいろと試し、意見を出し合い場所を決め、活動をはじめる。
3/活動する中で思いついたことや、新しい気づきを取り入れながら自分たちのイメージをもとにつくっていく。
こどもの様子
図工室では、養生シートを体に巻き付けて遊んでいましたが校庭に出たとたん、子ども達の活動は、シートを風になびかせたり、光に透かしてみたり、場所や環境の特徴を基にしたものへと自然と変わっていきました。子ども達は、風と光、場所の雰囲気を感じながら、シートでいろいろと試し、グループで意見を出し合いながら場所を決めていました。これは、材料や場所などの具体的な特徴をとらえようとしている姿であるとともに、発想や構想の能力を発揮しはじめている姿だといえるでしょう。
遠くから見て形を考え直したり、遊具の空間の奥行きに配慮しながら活動したりする子ども達もいました。風が吹いてシートがなびいたのをきっかけに、今までやってきたことをやめて、シートを細くはさみで切って結ぶということをはじめからやり直したグループもありました。これは、発想構想の能力と創造的な技能そして鑑賞の能力が総合的に発揮されている姿でしょう。休み時間には、他のクラスや他学年の子どもたちがたくさん遊びにきてくれました。自分たちが感じてつくったものに、他学年の子ども達が興味をもってくれたことは、高学年ならでは格別な喜びだったようです。

つつんだ A・KA・RI −光が あかりに かわる時−
指導者:田中明美(品川区立立会小学校) 

活動写真
田中 AKARI 01.JPG田中 AKARI 03.JPG田中 AKARI 02.JPG田中 AKARI 04.JPG
題材について
子どもたちは、光のカタログから光と出会い、光が一瞬で変わることを体で感じます。その変化の違いに気付いてから、ハロゲンライトしか点いていない真っ暗な部屋の中で光の造形が始まります。光をつつんだりしながら、色や広がり、柔らかさ、反射、重なり、影にもこだわりながら、自分たちで選んだ方法で表していき、また、同時に鑑賞しながら、友だちとつくり合う題材です。
キーワード
出会う、体で感じる、光に向き合う、光があかりにかわる
評価規準
・材料の色や形と光の変化・場所に体全体の感覚を働かせ、関心をもって進んで味わおうとする。
・材料の色や形による光の変化に関心をもちながら、初めて試みる光の変化の表し方に挑んだり、偶然に見つけた変化の面白さを楽しみ、視覚的にも楽しい造形活動を発想する。
・空間の中で、体全体の感覚を働かせ、材料を組み合わせたり、変えたりしながら光の変化をとらえて工夫する。
・光・いろいろな材料・場とのかかわりや友達の表し方に刺激され、よさや美しさ、楽しさ等、自分の感じ方を大切にしながら光の変化に必要なものを選ぶ。
領域
A表現(1) 〈A表現(2)〉
学年
第5学年
材料
ソフトタイベックス、白画用紙、グラシン紙、薄葉紙、レース和紙、ゼラチン紙、板ダンボール紙、白ボール紙、アルミホイル、ビニール袋、足場用番線、自然材、アルミ線、竹ぼうき、ガムテープ、ビニールテープ、セロテープ など
用具
ハロゲンライト、延長コード、図工室の椅子、ワイヤー、等賞旗用の台、はさみ、ステープラー、ペンチ、釘 など
場の設定
体育館・図工室・教室など
活動の流れ
1/光をつつむとは?

・ハロゲンライトだけ点いた暗い部屋で、この明るさを感じる。

・光が一瞬で変化するなど、光の変化・違いに気付く。

2/材料を選んで、光をつつんでみよう。

・グループでスタートする場所を決め、いろいろな材料から光の変化を感じる。

・光に向き合いながら、光をつくり変えていく。

3/つつんだAKARIのショータイム

・自分たちや他のグループのAKARIをいろいろな方向から鑑賞する。

こどもの様子
真っ暗な体育館の中での造形でしたが、子どもたちは、一瞬で変わる光の変化に感動し、試しながら自分たちの選んだ材料・方法で光をつつんでいました。同じ白い紙材料でも、光を通すと違って見えます。また、横から、寝転んで、床に写った光と影を見る等、自分たちの見方も工夫しながら自分たちの思った感じに近づくようにとつくり変えていました。違うグループのAKARIを鑑賞する時も、その見るポイントを聞きながら、自然と皆で膝を付いて見たり、上を見上げたりと、その体育館全体もAKARI化しました。

秋のカメレオン
指導者:吉岡 琢真(八王子市立第一小学校)

活動写真
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題材について
保護色として周囲の環境に合わせて体色を自在に変化させることができるといわれるカメレオン。落ち葉を構成してカメレオンをつくり、その葉の色から想像を広げてカメレオンのいる場所を描く。
評価規準
・構成したり、想像をひろげたりして絵に表すことに関心をもつ。
・落ち葉の形や色の特徴から発想する。
・多様な色づくりをしたり、イメージに合わせて表し方を工夫したりする。
・自分たちが描いたりつくったりしたものを味わう。
領域
A表現(2)
学年
第5学年
時間
4時間
材料・用具
画用紙、絵の具、パステル、はさみ、ボンド
図工室、秋の校庭
活動の流れ
1/落ち葉を拾いに行く。
2/組み合わせて、カメレオンをつくる。
3/ボンドでしっかりつける。(しっかりつけないと水分がなくなりポロポロととれて壊れてしまう。)
4/葉っぱにある色を使って、カメレオンがいる場所を想像して表現する。葉っぱの色は、よく見ると、複雑で多様であることに注目する。
こどもの様子
子どもたちはいろいろな色や形の落ち葉に見つけ、楽しそうに拾っていました。その色や形のおもしろさを工夫して構成し、自分らしいカメレオンをつくっていました。また、落ち葉の色から多様な色味を見つけて色づくりに夢中になったり、想像を広げてカメレオンのいる場所を楽しんで描いたりなど、活動の流れの中で子どもの意欲的な表現が見られました。

でこぼこあーと
指導者:中島綾子(板橋区立舟渡小学校)

活動写真
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題材について
段ボールの板を切ったりはったりやぶったり、さらに他の材料をつけて…そうして表れた不思議な世界にスプレーで色つけ。自分の「いい感じ」の世界をさぐります。
評価規準
・ 段ボールや他の材料で、でこぼこをつくることや色であらわすことを楽しみ、意欲的に活動している。
・ 材料の特徴から面白いでこぼこを発想したり、カラースプレーの色の付き方から自分で表したい感じを思い描いたりする。
・ 材料やスプレーの色などから自分であらわしたい感じを工夫している。
・ 友だちや自分の作品にそれぞれのよさ、美しさ、面白さなどを感じる。
領域
A表現(2)
学年
6学年
時間
4〜5時間
材料・用具
段ボール板、ボンド、紙ひも、ストロー、砂、麻ひも、白塗料 カラースプレーなど
図工室 屋外
活動の流れ
1/段ボールをすきな大きさに切り、それを破ったり、穴をあけたり、またつけ加えたり、他の材料を使ったりして、でこぼこな画面をつくる。
2/白絵の具を全面にぬる。(スプレーの発色を良くするため)
3/スプレーで色をつける。(必ず屋外で)
4/使いたい子は絵の具なども使って仕上げる。
こどもの様子
扱いやすいけれど、すこし抵抗感もある段ボールを、色々な方法で変化させ、みんな黙々と活動していた。穴をあけた中にストローを並べ、さらに動くように…など細かい技を試みる子、図工室をうろうろして何か使えそうな道具や材料を探しまわる子など、言葉では表せない、「なんかいい感じ!」「面白い!」を、みつけようとする場面がたくさんみられた。スプレーでの着色で自分の作品が劇的に変化するのもまた魅力だったようだ。塗料がたまってじゅわじゅわするまでかける子どもたちには、使いすぎ…とはらはらしたが、使いすぎる中で、いい感じが見つかってゆくのだなあと、最後の出来に満足そうな顔を見て思いました。

古代ニンゲンは
指導者:深澤しのぶ(足立区立千寿双葉小学校)

活動写真
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題材について
昔むかしの人々は、洞窟の中に言葉や思いやメッセージを刻み込んだ。それらの記録や神話を見て感じて、古代の人の気持ちを考えながら描いてみた。
評価規準
・作品資料や自分たちの作品に関心を持って見る。
・ボンドの感触を楽しみながら、つくりだすことに意欲的に取り組んでいる。
・材料の特徴を生かし、思いをめぐらせ工夫して表す。
・作品資料や自分たちの作品に関心をもって見る。
領域
B鑑賞(1)及びA表現(2)
学年
高学年
時間
4時間
材料・用具
段ボール・ボンド・胡粉・(自分で集めてきた)砂・石・小枝などの自然物・共同ポスターカラー・スポンジローラー・筆
図工室・校庭・花壇など
活動の流れ
1/DVD資料(ラスコー・カカドゥ国立公園・タッシリナジェールなど)を鑑賞する。
2/古代にあったかもしれない砂・石・小枝などの自然物を集めてくる。
3/ダンボールの上でボンド・自然物・胡粉をブレンドし、洞窟の壁をつくる。
4/乾いた壁にポスターカラーで色をつけたり、描き加えたりする。ローラーと筆を併用する。手で描いてもよし。
こどもの様子
本物の力はやっぱりすごい!と資料を見つめる子どもたちを見ながら思いました。もちろん現地に行って本物を鑑賞できるわけではないのですが、作品資料から伝わるリアリティや神話などのストーリー性に引き付けられている様子がよくわかりました。
その後の制作の様子も、とても勢いがありました。壁づくりの時の、ボンドのヌメヌメした気持ちよさに浸りつつも、「これを描きたい!」とか「洞窟ってこんなだよな・・」と子どもたちのイメージが広がっていきました。
支持体として大きなダンボールを使いましたが、その学年の身体に応じたスケール感って大切であると思いました。
古代の人々が壁の絵の中に当時の様子を記録したり、願いを込めて神話の神を描いたりするのと同じように、子どもたちも作品に「願」をかけているような気がしました。

「アミーゴ!夢のメキシコ!」
指導者:宮内 愛(品川区立平塚小学校)

活動写真
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題材について
まだ見ぬ夢のメキシコ。コラージュしたり、鮮やかなアクリル絵の具でド派手に描いたり、写真や音楽、宮内先生のテキトーなメキシコ話から思い思いにイメージを広げてみましょう。
評価規準
・自分の想像をもとに、表現することに意欲的に取り組んでいる。
・メキシコの資料から、雰囲気や具体物などを自由に発想、構成している。
・コラージュの特徴を生かしたり、アクリル絵の具で描いたりしながら自分の表現したいものを工夫して描いている。
・自分や友達の作品や活動をみて、面白さを感じている。
領域
A表現(2)
学年
高学年
時間
4時間
材料・用具
黄ボール紙、メディウム、アクリル絵の具、染料、コラージュ用の切り抜き、観光本(地球の歩き方・メキシコ)
図工室
活動の流れ
1/スペイン語講座「アッミーゴ!テッキーラ!」は完璧に。
2/写真や音楽からメキシコへの思いを広げる。
3/異国情緒や賑やかさを助長すべく、黄ボールにコラージュをする。
4/下地のコラージュの気に入ったところを生かしながらアクリル絵の具で描く。
5/友達はどんなのを描いたのかな?
こどもの様子
「先生の後に続いて発音しましょう。アッミーゴ!」子どもは嬉しそうに「アッミーゴ!」と返してくれます。何だか分からないけれど、楽しそうなメキシコ。あんまり構えずにひょいひょい落書きするみたいな感覚で、メキシコ?の色や形、琴線に触れた要素を拾って描いていく中、一面のサボテン畑、ガイコツ楽団、子どもが何を拾っていくかを見るのがとても楽しかったです。授業の終わりには、ルチャリブレとかマリアッチとか、かなりのメキシコ通になった様子。大きくなってメキシコに行って「なーんだ、全然違うじゃんか!」と笑えれば、すごくステキだと思うのです。

サモトラケのニケ
指導者:横道 広樹(多摩市立南鶴牧小学校) 

活動写真
横道 ニケ01.JPG横道ニケ02.JPG横道ニケ03.JPG横道ニケ04.JPG横道ニケ05.JPG
題材について
ニケ像を、いろいろな方向からみたり、肌触りや重さを感じたりする。体感を通し、ものの見方や感じ方を深めながら、自分に合った表し方で絵に表していく。
評価規準
・ニケの特徴に関心をもち、様々な方法を試みながら表そうとする。
・ニケを見て感じたこと、気づいたことを自分に合った表し方で表す。
・自分が表したい様子が表れるように、様々な方法を試しながら表そうとする。
・自分や友達の表し方のよさや、感じ方の違いがあることに気づき関心をもってみる。
領域
A表現(2)
学年
第6学年
時間
6〜8時間
材料・用具
ニケ石膏像 黄ボール紙全判 液体粘土 アクリル絵の具 パステル クレヨン ローラー 筆 刷毛など
図工室 広い場所
活動の流れ
1/ニケの石膏像に出会う−感じたことを発表する−ニケ像について知る。
2/黄ボール紙全判に液体粘土を塗り広げる。
3/ニケ像をみて、気に入ったところから指で描きはじめる−乾燥させる。
4/自他の作品を見合う。
5/アクリル絵の具やクレヨンやパステルを使って、色を混ぜたり、重ねたり、こすったりと様々な方法を試しながら自分が感じとったニケを表す。
こどもの様子
ニケの石膏像をみて、「すごい何これ」「首がない」「鳥人間」などと感じたことを思い思いに述べていました。ニケを描くことを伝えると、「えー難しそう」とつぶやく様子が伺えました。液体粘土を塗り広げて指で描いていく過程で素材の面白さをを感じながら、何度でもかき直せることがわかり、いろいろ試しながら絵に表していました。体全体で大きくとらえてほしかったので、大きな紙を使いました。「思ったより描けた」と満足そうな笑みを浮かべ、友だちと作品を見合う子どもの姿がありました。また、制作途中などで作品を見合う機会を多くもったことが、新たな発見を見出す機会となり、自分の表現に生かすきっかけになったようです。活動が進むにつれて、ニケをみる時間は短くなり、自分のイメージを画面の中に描き出す活動が主になっていくようでした。

「ぼくのばらいろのじんせい」
指導者:餅 和子(台東区立金曽木小学校) 

活動写真
011 餅 ぼくのばらいろの人生 01.JPG011 餅 ぼくのばらいろの人生 02.JPG011 餅 ぼくのばらいろの人生 03.JPG
題材について
6年生になって初めての題材である。ばら色ってどんな色?自分の座っている位置から見える面白いものって何?いろとかたちの組み合わせで自分の世界をつくりだす。
評価規準
・自分のばら色をつくりだすことに意欲的に取り組んでいる。
・見つけたかたちから、描きたいものの組み合わせを発想している。
・大きさを変えたり、色の組み合わせを考えたりしながら、工夫して描く。
・自分や友だちの作品や活動を見て、そのよさや面白さを感じている。
領域
A表現(2)
学年
高学年
時間
4時間
材料・用具
画用紙、チョーク、水彩絵の具、パステル、花、果物
図工室
活動の流れ
1/ばら色という言葉のもつイメージを感じとる。
2/図工室の自分の席から見える、面白いものを選んで描く。
3/チョークや絵の具を重ねて、自分の気に入ったばら色になるように工夫する。
4/ばら色と黒と白の組み合わせを生かして描く。
5/図工室や教室をばら色の作品でいっぱいにして楽しむ。
子どもの様子
小学校生活最後の今年、一年間の自分の希望や、前向きな気持ちが素直に表現できるタイミングです。暖かな春の季節感を感じながら、「ばらいろ?」「ピンク」「きいろ」「派手ないろ」「あお!」「えーっそんな色あるの?」などと言いながら、自分にとってのばらいろを探します。図工室にはそれとなく、拾ってきた自転車のタイヤ、昔の子どもたちがつくった作品、(これは絵にすると不思議な存在感があります)ギター、桜の枝などを置いておきます。いっしょに切った果物も置いておきます。「ああーいいにおい!」もちろん描いた後にはみんなで分け合ってほんの一口いただきます。大きなからだに小さなしあわせ、笑顔が伝染します。
2週間目には、仕上げます。黒と白とグレーで「きれい」と「はっきり」を画面のどこかに仕込みます。友だちの作品をみて、笑ったり驚いたり、選んだ部分に自分との違いを感じとっていました。

「なみのりジョニー」
指導者:大畑 祐之(板橋区立高島第五小学校) 

活動写真
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題材について
スーパーで見かけた気になる名前の豆腐を題材のきっかけにした。「なみのりジョニーってどんなひと?」「その後のジョニーは」と、思いを巡らせ想像してつくっていく。
評価規準
・道具の使い方を身につけながらつくりだすこと喜びをみつけ、興味をもち取り組んでいる。
・ジョニーの様子を考えたり、切った形のおもしろさから思いついたりしている。
・部品の形や色など、組み合わせを考えながら工夫している。
・自分や友だちの作品・活動からよさや面白さを感じている。
領域
A表現(2)
学年
5学年
時間
4〜6時間
材料・用具
木材(30cm位の木の棒)、木っ端、絵の具、接着剤、電動糸のこぎり、必要に応じてアルミ線など
図工室 各テーブルの横に電動糸のこぎりを置く。
活動の流れ
1/電動糸のこぎりの使い方を学習する。
2/ジョニーの状況を思い浮かべながら、波などの部品を切り、組み立てていく。
3/絵の具を塗るなどして仕上げる。必要に応じてアルミ線なども使っていく。
4/友だちの作品を鑑賞し、話をしたり聞いたりする。
子どもの様子
子どもたちは、「なみのりジョニー」という題材名にとても強く反応して、迷わずすぐにつくりはじめた。ジョニーの様々な物語がすぐに思い描かれて、「ジョニー」と「波などの部品」で遊びながら作品づくりは進んでいった。楽しそうな笑い声が聞こえる中、女子の多くは幸せな状況に、男子の多くは「ジョニー、ピンチ!」と、冒険の状態にと物語をふくらませていった。
初めての電動糸のこぎりの作業で、初めは「無理!」と言っていた子どもたちも、ジョニーの物語を表したくて、最後には小さな人型や部品も自分の力でつくりだしていた。ジョニーが気に入ったのか、その後も違う作品の題名にも、しばらくジョニーが登場していた。

「春の風」
指導者:加藤貴子(江戸川区立清新第三小学校) 

活動写真
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題材について
目に見えない風。春に吹く風のイメージを体で感じながら色と形で表します。いつの間にか子どもたちの内側には、個々のストーリーが生まれてきます。
評価規準
・ 目に見えない風を想像し表現することに意欲的に取り組んでいる。
・ 自分の想像する風のイメージをふくらませながら発想している。
・ 粉絵の具や水彩絵の具の特徴を生かしながら、表現の仕方を工夫している。
・ 自分や友だちの作品や活動をみて、よさや違いを感じとっている。
領域
A表現(2)
学年
高学年
時間
2時間
材料・用具
画用紙、粉絵の具、水彩絵の具(子ども持参のもの)、荒縄など
図工室、校庭
活動の流れ
1/それぞれがイメージする「春の風」の色を、粉絵の具を使って画用紙に表現する。
2/校庭に出て、お気に入りの場所で風を感じる。
3/自分が感じた風のイメージを絵の具で表現する。
4/皆の作品を並べて鑑賞する。
こどもの様子
目には見えないものを表現するという難儀なテーマに関わらず、子どもたちは自然に全身で風を感じていました。室内で表した風のイメージと、外に出て実際に肌で感じて表現したものとがうまく合致する子もいれば、校庭で「イメージが変わった!」と最初に描いたものの上から大胆に色を塗り重ねる子もいました。粉絵の具だけで表現する子、消しゴムで消しながら描く子、荒縄を使う子、葉っぱで描く子・・・。初めから春の風のイメージをもちながら描いている子、描きながらイメージが立ち上がっている子と活動は様々です。
「緑色の春の風が赤い風に変化する。夏にむかって。」「さわやかな、葉っぱが揺らいでいる感じ。」「先週の嵐みたいな強い風」と子どもたちが想像する風の印象も様々です。
子どもの活動が広がったり深まったりするとき、環境も大事なポイントです。青空の下、ゆったりとした流れのなかで自分の内面と向きあう子どもたちの姿がありました。

おしゃべりな花
指導者 :杉山裕子 (杉並区立方南小学校)

活動写真
003  杉山 おしゃべりな花 01.jpg003  杉山 おしゃべりな花 02.jpg003  杉山 おしゃべりな花 03.jpg003  杉山 おしゃべりな花 04.jpg
題材について
さまざまな種類の花を用意します。花の色や形、匂いや感触…などを感じながら、じっくり花を味わい、そこから自分なりの花を描き出していきます。
評価規準
・花を見て、感じたこと、想像したことを自分なりの表し方で絵に表そうとする。
・自分の思いをあらわすために、描画材を選んだり、イメージを膨らませたりする。
・絵の具の特徴や刷毛で描いた面を十分に活かし、自分の表したいものを工夫して表す。
・自分や友だちの作品を見ることで、自他のよさや面白さに気付く。
領域
A表現(2)
学年
高学年
時間
4〜6時間
材料・用具
画用紙(4種類くらいの大きさ)、水彩絵の具、アクリル絵の具、染料、刷毛、
図工室
活動の流れ
1/花を見て、感じる。
2/用紙、描画材を選ぶ。
3/感じとったものを描いていく。(最初の2時間は刷毛で描く。)
こどもの様子
図工室にあるいろいろな種類の大きな花。色や大きさはもちろん、甘くて、でも青臭い匂いに子どもたちは圧倒されたようです。花と戯れる時間をたっぷりもちました。花の香りを楽しんでは描き、描いては花に触る、これを繰り返すうちに、イメージはさらに広がったようです。「この花の色は赤が5種類ある。」「この花の香りは、紫っぽいな。」「花が話しかけてきたよ!」
子どもは見たものを「もっと知りたい!」と思うと、見るだけではなく、触ったり、匂いをかいだり、全身を使って感じようとしています。子どもたちは思い思いに感じたことや想像したことを色やかたちに表していました。
今回は主に刷毛を使いましたが、表したいイメージに合わせて、道具も選べるようにするとよいでしょう。