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都図研は今年60周年

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大成功 都図研大会西多摩大会!!

SANY0253.JPG さる、12月12日(金)都図研大会が催された。場所は西多摩郡瑞穂町立瑞穂第一小学校。12月というのにポカポカ暖かく、受付に向かう参加者の足取りも軽い。また、飾ってある作品、土の開かれたグラウンドなど、開放的な学校に迎えられる。
 当初、西多摩と言えば交通が不便ということもあって、参加者の人数は大変心配であった。しかし、蓋を開けてみれば、参加者は600人を超え、大成功のうちに幕は閉じた。日本晴れの天候のみならず、大会は今までとまた違った印象を呈する。分科会は4つ、授業公開は12。しかし、西多摩地区の図工専科は、全部で41人であり、しかも、広大な西多摩地域に散らばっており、研究を深める上での障壁となる。都図研本部ならびに、研究局、研修局のメンバーも授業に参加し、本大会を盛り上げた。
SANY0478.JPG全体会では、会場校猿田校長先生の「いらっしゃいました!」という表情にも象徴されるように、教育委員会関係者の来賓祝辞がいつもよりも多く熱い祝辞が続いた。東京都小学校校長会からの祝辞も初めてのことであり、本大会に華を添える。

公開授業

2-1「カラフルつながリング」

授業者 松本 亜弥(あきる野・草花小)

 ポリチューブの上にカラフルマスキングテープでお散歩し、つながることを楽しむ。さらには特大ポリチューブに空気を入れて、中から道を鑑賞。そこからさらに想像を広げていく。SANY0200.JPGSANY0206.JPG

4-2「自然木との不思議な出会い」

授業者 津田 由美(青梅・一小)

地域の作家とのふれあい、自然木とのふれあいから、子どもたちは自分のイメージを膨らます。さらに、藤蔓、木の実、シュロ縄、その他の素材を使い、自分だけの作品を作って友だちと味わう。 
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5-1「みて、感じて、あらわそう」

授業者:鈴木世喜子(青梅・七小)

原田丕氏の作品を教室に展示、作品の一つを鑑賞しギャラリートークをする。つぎに自分のすきな作品を選び、作品からイメージを広げ、感じたことをかいてみる。つぎに作者に登場してもらい交流を楽しむ。
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分科会より

SANY0288.JPG 授業に参加してもらった画家の原田丕氏、流木などの自然素材をテーマにした「アースアート」の研究をしている鈴木斉氏(羽村市・羽村第三中)、さらに宮城県美術館教育普及部長の斎正弘氏を講師に迎えて、それぞれの活動をもとに子どもの「みること」をひもとき、それから「つながること」の可能性について考え話し合っていた。

公開授業

1-1「おおきなかみをつかって・・・」

授業者:栗木 圭(あきる野・東秋留小)

体育館に大きなクラフト紙と子どもたち、感触を確かめるところから始まってつなげて道をつくったり、トンネルをつくったりして、思い思いに活動していた。
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4-1「みて、みて、わたしの感じ」

授業者:志村 正樹(奥多摩・氷川小)

120cmぐらいの長さに切られた木の枝と麻ひもをつかって、校庭で子どもたちはグループごとに私の感じを生かして素敵な場所をつくる。最後は楽しく発表していた。
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-1「トンカン金コン」

授業者:森山 暁生(羽村・羽村西小)

焼鈍したアルミの板に金網、針金など他の金属を金槌で打ち込みながら装飾していく。金属の質感や、形の変化を楽しみながら,子どもたちは楽しんでいた。 
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たんぽぽ「学校にいる ぼく、わたし」

授業者 石垣 文子(瑞穂 瑞穂一小)

アルミ線や発砲スチロールの心材に計量紙粘土を付けて、一番楽しい時のポーズをつくる。感触を楽しみながら粘土をつけたり、つくったり見たりしながらお話をふくらませていた。
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分科会より

SANY0297.JPG講師に石井 壽郎氏(東京学芸大准教授)、岡本 昌巳氏(都教職員研修センター教授)、岩﨑 治彦氏(あきる野五日市小副校長 前都教委指導主事)など、教育・特に図工・美術を熟知した面々を迎え、 子どもとつくりだす魅力について熱く語り合った。

公開授業

1-2「プニくんといっしょに」

授業者:深澤しのぶ(足立・千寿双葉小)

人肌に暖めた軽量紙粘土をプニくんに見立て、感触を楽しんだり、顔料系カラーペンで色をつけたり、油性カラーペンで顔などをかいたりして、自分だけのプニくんをつくる。自分の分身となったプニくんを使って、子どもたちは楽しくお話を膨らませていた。
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3-1「すけているお絵かき」

授業者:雨宮 玄(国分寺・一小)

観葉植物を前に透明なビニールを置いて、植物をかく。子どもたちは、見たままかく・感じたままにかく・想像してかく、ペンの進む音が静かに聞こえる。向こうに見える物は植物だけではなかった。
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5-2「布から生まれる物語」

授業者:加藤 貴子(江戸川・清新第三小)

不織布、寒冷紗、薄手の布と置き型の懐中電灯。布と光の響き合いを楽しみながら「布と光のかたち」をつくる。高学年らしい、美しさやユーモアに溢れた発想・楽しい工夫が生まれていた。
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分科会

SANY0324.JPG講師のひびのこづえ氏(コスチューム・アーティスト)から「ものづくりは生活、社会と結び付く面白さがあり、ものづくりに関係する以上、社会と接していることを認識しなければならない。」「自然から学ぶことは限りなくある。自然のなかから新しい形や色を見つけだす。」というコメントがあった。

公開授業

2-2「とおりみちとおりみちと・・・」〜クシャクシャマン〜

授業者:柴﨑 裕(多摩・多摩第三小)

子どもたちの手によってクラフト紙がクシャクシャマン変身する。それを通り道に(渡り廊下)で遊ばせる。渡り廊下が遊びの楽しさで満たされ、子どもたちにとっての新たな場所に変身する。
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3-2「じぶんの いろ じぶんの かたち」

授業者:中村 隆介(小平・小平第九小)

白ボール紙の上で寝っ転がる子どもたち。白ボールは子どもの心と身体をうつす一部となる。100色以上の共同絵の具を使って、色や形を使って、子どもたちは自分が感じたこと、考えたことを表し、言葉で話す。今の自分が正に表れていた。
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6-2「つながるかたち」

授業者:伊藤 彩(町田・本町田小)

小分けした軽量粘土でつくった自分だけのかたちを黒い画用紙の上にそれぞれ並べ、その間に自分たちのかたちが合体したような形をつくる。さらにその間もどんどんつくる。友だちとの関わりが今までと違ったもの変わってみえていくようだった。
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分科会

SANY0354.JPG講師の長田謙一氏(首都大学東京システムデザイン学部教授長)からは感性とは何か、また、教師のかかわりで子どもたちの感性が磨かれていくことが語られる。また、鈴石弘之氏(前都図研会長・NPO市民の芸術活動推進委員会CCAA理事長)からは、授業の実践の中にある教師の働きかけ、子どもたちの表現の具体的な気付きについての解説があった。

谷川俊太郎プロジェクト

「児童画の鑑賞から詩をつくるワークショップ」

image002-4.jpg 11月29日(土)CCAA(NPO法人市民の芸術活動推進委員会)において、谷川俊太郎さんを迎えてのワークショップ「小学校の子どもたちが同じく小学校かいた児童画をみて詩をつくる活動」が行われた。
 10時からワークショップ開始。会場にはすでに、子どもたちと谷川さんに準備した児童画が教室を囲むように貼ってある。谷川さんの指示は至って簡単。『詩を書こうと思わないで、絵とにらめっこして頭に浮かんだことをどんどん言葉にして書いていくこと』もう一つは『どうすれば、面白くなるか考えること』この2つ。説明が終わると、保護者は会場の外に追いやられ、詩人と子どもたちとの時間が始まる。子どもたちは自分が詩を書く絵の前に机ごと移動し、思い思いに活動する。暫しの沈黙の後、言葉が湧いてきたように鉛筆の音が続く。一人の子どもが谷川さんに作品を見せる。「すごいのができたね。」子どもの顔に笑みがこぼれる。
 午前中にはすべての子どもが詩を書き上げ、午後からは保護者も交えた朗読会となった。絵の前に立って子どもたちはドキドキしながら自分の詩を読んでいく。どの子どもの声がとてもすてきで、子どものリアルな世界が広がる。谷川さんの詩はやはり感銘を受けるもので、絵から感じる子どもの作品のよさや、指導者の意図を瞬時に味わっていた。参加されている保護者の方々からも、一人一人の発表ごとに温かい拍手や感歎の声がもれ、この会の成果を物語っているようだった。
 この活動がスタートしたのは、『子ども主義宣言』(三晃書房、2007)での谷川さんとのインタビューを行ったのが発端。谷川さんの出会いは、2003年の都図研大会南多摩大会に谷川さんを講演にお呼びし、『ざつだん』というネーミングのパーフォーマンスをしたことが、物語の始まり。「絵の具・材料」と「言葉・詩」。手法やアプローチは違うが、活動をする中で子どものよさを改めて発見する機会となった。また、子どもたちのすてきな詩の世界を楽しませてくださった谷川さんには本当に感謝に堪えない。

関ブロ群馬大会レポート

P1010009.JPG 11月12日(木)〜13日(金)の2日間、関東甲信越静地区造形教育大会群馬大会が群馬県高崎市内にて開催された。(関ブロ:東京都小学校教育研究会連合の上部団体。他教科にもある団体。中学校も参加)12日は、都県代表者会議、午後からは基調提案、文部科学省の指導講評、記念講演があった。講師に山口哲郎先生(画家山口薫氏の甥)。13日は研究授業と分科会。東京からは関ブロ理事長の辻会長を始め都図研役員の他応援組,全造連(全国造形教育連盟)会長永関氏、事務局長時任氏、全小図連(全国小学校図画工作教育連盟)事務局長濱方氏が参加。晴天に恵まれた大会になったが、高崎市内の会場が点在し全部回ることが出来なかったこと、また、公開授業が小学校は『第4学年「鑑賞をもとにした制作」』、『第2学年の「美術館に絵を見に行こう」』の2つしかないことが、残念だった。
P1010038.JPG 分科会は10分科会。10地域でブロックを作り、それぞれの日々の実践を発表する。東京からは、昨年の都図研大会中央大会の研究局長森田敏裕氏が第一分科会の提案者として発表した。テーマは『「つくりだす力」としての基礎基本』。内容は氏の普段の図工の授業の造形遊びを中心とした実践がまとめてある素晴らしいものであった。詳しくはWEB「とずけんどっとこむ」方を見ていただきたいが、分科会では東京の先生方が熱く語り存在感を披露した。
 全国を見てみると他の地域には関ブロのような組織がないところが殆どである。関東地区は教育先進地域、先輩によって素晴らしい環境が与えられた地域であると言えるだろう。このような機会を生かしてそれぞれの大会を大切にして続けていくことが図工教育の発展には大切であると確信する。次年度は千葉大会である。また、全造連の大会とも重なる。東京からも多くの参加者をもって大会を盛り上げていきたいと願う。

城北ブロック研究会公開授業+理事研究会・臨時総会(選挙)

 12月16日(火)板橋区立成増小学校に場所を変更して、理事研究会・臨時総会が行われた。本会開始前には、次年度の城北大会を見通して城北ブロック研究会の公開授業があった。本校学校は次年度の大会の会場校でもある。10の研究授業が午後1時30分より行われた。
 理事会は研究局の実践紹介の他、それぞれの報告がなされ、その後は臨時総会となって、次年度の都図研役員の選挙が行われ、理事の投票によって信任された。結果は以下の通りである。

  • 会長
    • 辻 政博氏
  • 副会長
    • 南 育子氏
  • 鈴木陽子氏
    • 高橋香苗氏
    • 玉置一仁氏
    • 福岡貴彦氏 
  • 理事長
    • 本間基史氏

 三月の総会でこの結果を承認されることで次年度の役員が決定する。役員をみんなで盛り上げたい。

Series〜子どもと図工を考える〜

vol.21 〜ここが図工のよいところ〜「据わりのわるさ」こそ〜〜

Written by 吉岡 琢真

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Seriesのページにまとめました。